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6.自営業者と老後生活
仕事柄、自営業者の方々とお話しする機会が多いのですが、多くの方がご自分の老後生活に不安を持っています。
特に会社を中途退職して新たに事業を開始した方々のほうが、その不安が強いようです。
不安に思う理由として、サラリーマンは60歳で定年になるが、定年まで年齢とともに収入が伸び、退職時には退職金が支給され、厚生年金等の企業年金が受給できる。このような利点が自営業者にはないということを挙げています。
しかし、これらサラリーマンの利点と挙げた事柄は、本当に保障されているものなのでしょうか?最近では必ずしも保障されたものではないと思うのですが…
また、サラリーマンの老後の生活は特別なことがない限り、老齢厚生年金と退職金を取り崩しながら生活していくことになるのですが…
このようなとき、私は自営業者の魅力について説明します。
自営業者の最大の魅力、それは「定年」がないことです。
定年がないことで、60歳以降も毎月入ってくる労働収入で生活することができ、老後生活を短くすることができます。
厚生労働省が発表した平成12年男女別平均寿命はそれぞれ77.72歳、84.02歳になっています。
ということは、60歳で定年退職した男性の場合、老後は20年程度あることになります。
仮に自営業者の方が70歳まで現役で働くことができれば、老後は10年程度ということになります。
サラリーマンに比べ10年長く働けるということは、その間まとまったお金を取り崩しながら生活する必要がなく、老後のスタートが遅い分、老後に対する蓄えを準備する期間が長く取れ、準備する蓄えも少なくて済むなどの利点があります。
しかし、必ずしも誰もが健康で長く働けるとは限らないので、それなりの金銭的な蓄えと備えをすることは、やはり重要です。
サラリーマンと自営業者の老後生活。あなたは、どちらの老後生活に不安を感じますか?
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